白内障日帰り手術

白内障日帰り手術

白内障とはどんなもの?

人間の目の中にはカメラでいうレンズに当たる水晶体という部分があります。
この水晶体が濁ってくる病気のことを白内障と言います。

★白内障の症状とは

見にくい・かすみ・まぶしい・ぼやけるなどの症状がでます。
白内障の原因としては加齢によるものが最も多いですが、アトピー性皮膚炎などの全身疾患やステロイドなどの薬物使用や外傷によるものもあります。

★正常な眼球と白内障の眼球の違い

★白内障の見え方のシミュレーション

目のレンズの働きをする水晶体が白く濁る事で、目の前に靄がかかった様に見えるようになります。

白内障の治療

白内障は主に手術によって治療を行います。
小さな切開からにごった水晶体を砕いて取り出し、人工の水晶体である眼内レンズを挿入します。

「超音波乳化吸引術(PEA)」では、濁った水晶体を砕いて吸い出すため、小さな傷口(約3mm程度)で手術を行うことが可能です。
この術式が主流になってからは、縫合しなくても傷口が自然に閉じるので、手術時間や術後の安静期間を短縮することが可能になりました。大きく切開していた昔の術式に比べると、縫合による術後の乱視や回復の具合なども劇的に良くなりました。
当院で行っている「極小切開白内障手術」では、切開幅がさらに小さい(約2.2mm)ので、目への負担がさらに少なく、術後の乱視や感染症のリスクもほとんどありません。

手術は通常、局所麻酔にて行います。痛みはほとんどありませんのでご安心ください。
麻酔は点眼麻酔をした後に注射の麻酔をしますが、麻酔の痛みもほぼありません。
手術中の痛みもほとんどなく、意識がありますので医師やスタッフの声も聞こえますし、会話も可能です。 声をかけながら手術を進行しますので、緊張せずにリラックスして手術を受けて頂けます。

但し、白内障以外の目の病気(角膜疾患、眼底疾患、緑内障など)がある場合は、手術の適応にならない場合があります。事前に院長が確認します。

日帰り手術の流れ

1.白内障の検査・診断
視力検査:どの程度見えているかを調べます。
細隙灯顕微鏡検査:白内障の進行度合いや角膜の状態を調べます。
眼底検査:白内障以外の眼底の病気(角膜疾患、眼底疾患、緑内障など)がないか調べます。
2.白内障手術の術前の検査と説明
検査・診察を受けて白内障手術することが決まりましたら、手術前に必要な検査と手術の詳しい説明を受けていただきます。
3.手術日
手術当日に御指示させていただいた時間にご来院ください。
手術後は眼帯しますので、手術していない目だけで見ることになります。
可能な限りご家族などお付添の方とご来院ください。
4.白内障手術後について
手術後は傷口の加減で通常違和感があることが多いですが、痛みがでることは殆どありませんので安心してください。
手術後は定期的に診察が必要ですので受診して頂きます。
術後の見え方は、1週間ほど経過すると、他の目の病気がない場合はほぼ回復します。

手術費用

眼内レンズ

■単焦点眼内レンズ

一般的に行われている、単焦点の通常の眼内レンズを挿入する保険診療の白内障手術

ピントを合わせる調節力がなく、遠くにピントを合わせると近くが見にくくなります。ピントが合わない距離を見るためにはメガネが必要です。

■多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズを挿入する保険診療外の白内障手術

遠くから近くまでおおむねピントが合う為、メガネの依存頻度を減らすことができます。ただ、メガネをかけたほうが楽に見える場合もあります。

見える範囲 手元から遠くまでの一定距離のみよく見えるレンズ 手元から遠くまでのものがすべてよく見えるレンズ
見える質 ピントが合う一定距離はよく見える 全体的にピントが少し甘い
手術費用
保険有無
保険診療で行います。3割負担の方で、約4万円前後程度になります。 保険診療外になりますので事前にご相談ください。