院内設備紹介
当院に設置している設備について詳細をまとめました。
各機器名前や部屋名をクリックすることによって院内の様子と機器の詳細をご覧頂けます。
new machineの紹介
●白内障手術装置 センチュリオンビジョンシステム(アルコン社)
この度、当院ではより安心・安全な白内障手術のために、白内障手術用超音波ハンドピースで唯一、眼灌流圧センサーを搭載しているアルコン社の「CENTURION® ACTIVE SENTRY® ハンドピース」を導入しました。このACTIVE SENTRYは従来の「CENTURION® Vision System 」をより進化させた最新の白内障手術装置です。
ACTIVE SENTRYの主な特徴は次の通りです。
①ハンドピース自体にセンサーが内蔵されているため、白内障手術中の眼圧の変動をいち早く検知できる
②眼圧の変動に応じて必要な量の灌流液をリアルタイムで自動調整してくれるため、目標とする眼圧を一定に維持することができる
③手術中の眼圧の変動を抑えることで、術後の合併症などのリスクを軽減できる
そもそもハンドピースの役割は白内障で濁った水晶体を乳化吸引することなのですが、ACTIVE SENTRYは従来のハンドピースとは違い、ハンドピース自体にセンサーを搭載しているので、白内障手術中に眼に近い位置で眼圧の変動をいち早く、より正確に検知することができます。
手術中に眼圧を一定値に保つことは、患者様に安全で安定した手術を受けていただく上で重要な要素です。
かつらぎ眼科クリニックでは今後もより良い手術環境を整え、患者様の健やかな暮らしと豊かなアイライフに貢献できるよう努めてまいります。
●静的視野計 HFA3-860(Carl Zeiss社)
緑内障患者様に必須の視野検査の最新機種を導入しました(HFA3-860)。従来当院で使用していた世界的にスタンダードな静的視野計の操作性、信頼性を継承しつつ、更なる効率化・スピードアップした静的視野検査になります。高い信頼性はそのままに、緑内障や視神経疾患などの視野変化を効率的に測定します。視野検査は時間がかかるため、検査を嫌がる患者様もいらっしゃいます。この最新機種は検査スピードがいままでよりさらに速くなり、ご高齢の患者様でも検査を中断する事なく終える事が出来るようになりました。
●光干渉式眼軸長測定装置 IOLマスター700(Carl Zeiss社)
白内障手術時に挿入する眼内レンズ(IOL)の度数を決定するために必要な機械がIOLマスター700です。 今回新たに導入したIOLマスター700は最新技術であるSSOCTを用いて測定するため、ほとんどの患者様はこの機械で眼軸長測定が可能となります。従来の機械と比べ測定スピードがさらに速くなり、検査中の眼の動きをチェックする機能もついているため、眼が動いてしまったために生じる検査結果の誤差を軽減できるようになりました。これにより、白内障手術後の見え方を良くするため、これまで以上に患者様に合ったIOLの度数が決めやすくなります。
●光干渉断層計(OCT) RS-3000 Advance(ニデック)
平成30年6月8日より、最新の光干渉断層計(OCTアンギオグラフィー)を導入いたしました。
OCTとは、網膜(カメラで例えるとフィルムにあたる部分)の断面を撮影する検査です。蛍光眼底造影剤を使用せずに網膜や脈絡膜など血流を撮影する最新のOCTアンギオグラフィー機能を搭載しておりますので、患者様に侵襲を与えることなく血管造影が行えるようになりました。
OCT検査が有用な疾患は糖尿病性網膜症、緑内障、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性症、黄斑円孔、黄斑上膜などです。OCT検査をご希望の方は当院までご連絡下さい。
●スポットビジョンクリーナー
平成29年9月26日より、ウェルチ・アレン社製の携帯型レフラクトメーター「スポット・ビジョンスクリーナー」を導入いたしました!
スポット・ビジョンスクリーナーとは、乳幼児から大人までの屈折検査を両眼同時に、瞬時に行うことができる携帯型の眼科医療機器です。
屈折検査とは、簡単に言うと、どの程度、遠視や近視、乱視などがあるかを調べる検査のことです。
このスポット・ビジョンスクリーナーにより、今まで視力検査のできなかった乳幼児でも、弱視の原因となる屈折異常を早期に発見することが可能となります。
視力の発達(視覚の感受性期)は6歳くらいまでと言われていますので、可能なかぎり早期に遠視、乱視、不同視などの屈折異常を発見することは、弱視のスクリーニングという点からも極めて重要です。
早期発見により、適切な時期に、眼鏡をかけたり、またアイパッチなどの視能訓練することによって、将来弱視になることを予防することができます。
AAP(米国小児科学会)でも、3~5歳の幼児には、視力検査表での検査より、機械を使用しての弱視スクリーニングを推奨しています。
今回、導入したスポット・ビジョンスクリーナーは、以下のような特徴があります。
① 1mの距離から患者さんの目に直接触れることなく検査が可能です。
② 生後6ヶ月以降であれば、近視、遠視、乱視などの屈折異常があるかどうかを調べることが可能です。
③ 両眼開放下で、調節の介入なく瞬時に検査可能です。
●オプトス社 デイトナ 超広角走査レーザー検眼鏡
超広角眼底カメラであるデイトナを導入しました。
無散瞳でも一度の撮影で200°の広範囲を撮影できるいう優れものです。
通常眼底検査を広範囲にするには眼に光を当てても瞳が縮まないように散瞳剤という薬を点眼してから実施する必要があります。
しかし個人差はありますが、この薬を入れると約4~5時間程度、瞳がひらきっ放しになって、物がぼやけて見えます。
地方は車社会なので眼科にもほとんどの方が車を運転して通院されます。目薬を入れてから5時間ぼやけてみえる散瞳検査は元に戻るまで運転ができなくなるのでその日のうちにはなかなかできず、車を運転せずに来てもらって再度検査しているのが現状です。
デイトナがあれば、散瞳しての検査には劣るものの、従来の検査方法とは比べ物にならないほど広い範囲を無散瞳で検査できるので患者さんにとって福音となるでしょう。
地域医療に貢献するため今後も必要な投資を続けていきたいと思います。
●レセコン連動POSレジシステム POSCO
電子カルテ・レセコンで確定した請求金額をPOSレジと連動することできるシステムです。POSレジ(自動釣銭機)は電子カルテシステムと連動していて、患者様の会計情報を取り込み、入出金の管理ができます。
レジの打ち間違えやお釣りの渡し間違いなどがなくなり、患者様にご迷惑をかけることがなくなります。また外来終了後すぐにレジ締めが行えるため受付スタッフの業務の軽減にもつながります。
●ニデック社 スペキュラーマイクロスコープ CEM‐530
スペキュラーマイクロスコープとは、角膜内皮細胞を撮影し細胞の大きさや形状を観察する装置です。 また、撮影画像から内皮の細胞数や細胞の密度、細胞面積などの情報を解析します。 眼科医が、コンタクトレンズによる障害の有無や白内障などの手術の可否を診断する際に用います。 一般的なスペキュラーマイクロスコープは、角膜の中心にある内皮細胞を撮影しますが、手術や外傷などを受けた直後や病気の症状によっては細胞の密度が均一ではなく、細胞の状態が場所により異なることがあります。 CEM-530は“パラセントラル撮影”という機能を採用し、角膜の中心だけでなく、角膜の中心にごく近い周辺部(傍中心:ぼうちゅうしん)8箇所の撮影もおこなうことが可能です。 それらを解析した情報を取得することで、細胞の形や状態をより的確に評価できるため、眼科医は、角膜の異常や病気の有無の判断がしやすくなりました。 また、独自の解析技術により、撮影後の解析は約2秒で完了します。 装置が自動で人の瞳の動きを追跡する“3Dオートトラッキング”など、撮影の補助機能とあわせて、スピーディーな検査ができるようになりました。
●エレックス社 タンゴ オフサルミックレーザー
緑内障レーザー手術「SLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)」と、白内障手術後数ヶ月~数年後に発症し視力低下を起こす「後発白内障」の治療を行なう装置です。 緑内障で複数の目薬を点眼するのが困難な方、他院で白内障手術を受けたけど徐々に視力が低下してきた方は、是非医療法人葛城会かつらぎ眼科クリニックでこの装置の素晴らしさを体感なさってください。 ※生駒地区初導入 奈良県では数台しか導入されておりません。
●ヘスチャートプロジェクター HE-183
両眼の動きが正常に行われているかを調べる検査です。眼の神経や筋肉に何らかの異常があるために、斜視になっていたり、眼の動きが悪かったり、過剰に動きすぎたりする場合にこの検査を用います。 外傷(眼窩、頭部)、外眼筋炎、脳腫瘍、脳出血等の頭蓋内疾患や高血圧、動脈硬化症、甲状腺機能異常などの全身疾患によってもこのような症状が現れることがあります。
●大型弱視鏡 シノプトフォア2002
遠方視での立体的な見え方を測定する検査です。 斜視などがある場合に、ものの遠近感や立体視などの両眼視機能を評価する機械です。 可愛いイラストを使用した検査なので子供さんにもわかりやすく、楽しみながらできる検査です。 当院ではスライドにポケモンを採用し、飽きやすくて集中力の続かない子供さんでも少しでも検査できるように工夫しています。
●コンタクトレンズ総合管理システム
コンタクトレンズの販売管理システムIchan's A-Productsを、患者様の利便性を高めると共に、患者様へ直接対応する時間を十分に取るために導入しました。 一般社団法人日本コンタクトレンズ協会が運用するCLIOS(Contact Lens Information & Order System)とも連動し、ジョンソン&ジョンソンが運営する会員プログラム「Myアキュビュー」の登録店舗施設として会員のポイント登録が可能になりま した。 また当院で購入していただいた方が、履歴を利用してコンタクトレンズをWEBから注文できるようにも対応しました。 お時間を気にせず、パソコン・携帯電話からいつでも注文していただくことができます。
●OPD-Ⅲ(角膜形状解析装置)
当院では、最新型の「角膜形状・屈折力解析装置」であるOPD-ScanⅢ(ニデック社)を新規購入しました。
この機械の目的は、角膜移植後やレーシック後、円錐角膜といった角膜(黒目)の病気の患者様の状態把握や今後の治療方針の決定に抜群の力を発揮します。
また白内障のある患者様は見え方の質が色々な意味で低下しているのですが、 患者様の現在の見え方をシュミレーションで表示することも出来ます。