学校健診について②

学校健診について②

学校健診について②
category: 目の病気について|2016.4.26

学校眼科健診が始まりました。
眼科健診で何を診ているかといいますと、結膜と眼位です。
感染性結膜炎やアレルギー性結膜炎、逆睫毛などの結膜疾患や、斜視がないかどうかをチェックしています。
やはり例年のごとく、アレルギー性結膜炎にかかっている児童がたいへん多いです。
アレルギー性結膜炎で眼科受診を勧める紙を学校からもらって帰ったお子さんも多いと思いますし、毎年毎年でいやになるという親御さんもいらっしゃるでしょう。
軽いのも含めると、クラスの半数以上がアレルギー性結膜炎になっていますが、その内のきつい人にだけに眼科受診の紙を出します。
では、痒いだけのアレルギー性結膜炎をなぜ治療しなければならないのでしょうか?
眼の表面と眼の周りの病気の多くが、アレルギー性結膜炎のせいで掻いてしまうことによって起こります。
たとえば、めばちこ(ものもらい)は目が痒くて掻いてしまったときに、手から細菌が感染して起こります。
手術が必要になったり、かなり治療に日数のかかることもあります。
また、感染性の結膜炎も同様にしておこりますが、特にウイルス性のもの(流行性角結膜炎)に感染すると、感染力が強いため、学校を休まなければなりません。角膜の濁りを残し視力が低下してしまうこともあり、こうなったら取り返しがつきません。
アレルギー性結膜炎は、治療で治ってしまって治療とおさらばできる病気ではありません。原因物質が目に入れば発症します。治療を続けることで、普通の状態、つまり全く痒くもなんとも無い状態を維持していくことが出来ます。
学校健診の紙をもらったら、眼科医の指導を受けることをお勧めします。

 

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