若年層にも広がる現代病 スマホ老眼
2022.10.30|ブログ
秋の夜長の時季となりました。読書したくなる季節ですね。
最近は紙の本ではなく電子図書で読まれている方も多いと思います。
ここ数年、20代30代の若い人のあいだで、「手元が見にくい」「夕方になると物が見づらい」「眼がかすむ」
などといった老眼のような症状に悩む人が増えています。これはスマートフォンなどの携帯情報端末の長時間の使用による
「スマホ老眼」と呼ばれる症状です。このスマホ老眼は、加齢による老眼と同様、眼のピント調節がスムーズにできない
ことにより起こります。ただし、加齢による老眼と異なり、若い世代にみられるスマホ老眼の場合、眼を酷使してしまったことにより
引き起こされるもので、症状は一時的なことが多く、疲れの度合いによって視力が安定しないことも特徴のひとつです。
スマホ老眼を放っておくと、見えにくいだけでなく、集中力の低下やいらいらを招き、疲れ目、肩こりや頭痛、
吐き気などの全身症状が出ることもあります。
改善策としては、まず眼を酷使しないことが基本です。予防策としては
・スマートフォンやパソコンでの作業中に定期的に休憩する。
・睡眠をしっかりとって眼の疲労を蓄積させない(6時間以上目安)
・スマートフォン利用時は眼との距離を保つ(30~40cm以上の距離推奨)
・画面設定(明るさや文字のサイズ)を読みやすいものに変える。
・疲れを感じたら眼の周りを温める。
(血行が良くなり緊張がほぐれる、乾燥予防にもなる)
・意識的に瞬きをする(眼の乾燥を防ぎ、ドライアイ対策にも)
・目薬を活用する(眼を潤すものや調節緊張を和らげるもの)
今や生活に欠かせないスマートフォン。
眼を酷使しないよう、気を付けながら使いこなしたいところですね。
眼について何かご心配なことがある時は、当院にお気軽にご相談下さい。
スタッフ800