眼瞼のけいれんについて
2026.1.30|ブログ
みなさま、こんにちは。院長の杉山です。寒波襲来でかなり寒い日々が続いていますが、お変わりございませんか。2026年・丙午(ひのえうま)の年が明けて早1ヶ月ほどが経ちました。本年もよろしくお願いいたします。
さて、今回はよくある目の症状のひとつである眼瞼のけいれんについてお伝えします。具体的には、まぶたがピクピクしたり、時には目が閉じてしまったりする状態をいいます。健常な方でも、眼精疲労、睡眠不足、肉体的あるいは精神的な疲労・ストレスなどで起こると考えられます。たいていの場合は良性で、数日から数週間で自然に治まることがほとんどで、これは厳密には眼瞼ミオキミアと呼んでいます。またドライアイでも似た症状を生じる場合があります。
一方、自力での開瞼が困難になるほど強い症状の場合が本来の眼瞼けいれんで、まばたき自体が自分では制御できなくなります。それに加えて、まぶしい、目が痛い、目が乾く、などの感覚過敏も伴うことが特徴です。さらには抑うつ、不安、不眠などの精神症状を持つ人も半数近くあります。
本来の眼瞼けいれんの原因は目そのものでなく脳の神経回路にあり、神経伝達がうまく働いていないと考えられますが、明確な原因は不明です。まったく原因が不明な場合を本態性と呼び、中年~初老期の女性に特に多いです。薬剤性として安定剤・睡眠導入剤・抗精神病薬などの服用が誘因になっている場合や症候性としてパーキンソン病(または同症候群)に合併する場合もあります。
残念ながら、これらに対する根本的な治療法はありません。最も用いられる対症療法(症状を改善する治療)は、目の周囲の皮膚にボツリヌス毒素A製剤を少量注射して、まぶたを閉じる力を弱める方法で、(当分院ではなく)かつらぎ眼科クリニック本院では実施可能です。ほかに眼瞼の手術などもありますが、いずれも補助的な治療です。長引いて日常生活に支障をきたしている場合などは神経眼科医など専門医に御相談ください。
以上、今回は眼瞼のけいれんについて解説しました。まとめると、たいていは良性で経過観察だけで治る場合がほとんどですが、まれにはそうでないこともあり、注意が必要です。
ほかのことでも目について気になる症状がある場合は遠慮なくご相談ください。コンタクトレンズの処方希望やトラブルの方もお気軽にお越しください。






