流涙症(なみだ目)について(2)
2025.4.3|ブログ
みなさま、こんにちは。院長の杉山です。桜の美しい季節になりました。卒業や入学・就職などを経て新しい生活に入られる方も多いことでしょう。先のことを思い悩むより、今を大切に過ごしたいものです。
さて、今回は前々回に引き続いて「流涙症」について説明します。「流涙症(なみだ目)」とは「いつも涙が出て困る」「風に当たると涙が出る」「テレビを見たり、本を読んだりしていると涙が出る」などの症状をいいます。その原因は様々で、対処法・治療法も異なります。前々回に述べた以外の代表的な原因をあげ、説明します。
○睫毛乱生症、眼瞼内反症、眼瞼弛緩症
俗にいう「逆まつげ」がある場合、それが目をつつく刺激のため、なみだ目になります。眼科で抜去してもらう必要があります。眼瞼(まぶた)に原因がある「逆まつげ」は手術でよくなる場合もあります。
○結膜弛緩症
加齢などで結膜(白目)が緩んで皺ができるために涙の流れが悪くなって、なみだ目になることがあります。比較的高齢の方に多いですが、程度によっては手術をすることで、症状がましになることもあります。
○涙道障害(涙道閉塞、涙道狭窄)
涙腺で作られたなみだは、目をうるおした後、上や下のまぶたの鼻側の内側にある涙点という小さな穴から、涙道(涙小管→涙嚢→鼻涙管)を通って、鼻の奥(鼻腔)に排出されます。その涙道がつまっていたり、狭くなっていたりすると、なみだが目にたまってなみだ目を起こします。特に鼻涙管が閉塞している場合には、涙嚢に細菌が停滞して涙嚢炎を繰り返すことがあります。対処法はケースバイケースですが、抗菌薬など薬物治療のみでは何度も繰り返す場合には、涙管チューブ挿入術、涙嚢鼻腔吻合術などの手術適応となることも多いです。いずれにせよ、専門的な手術になりますので、涙道の専門医による診療が必要です。
○先天鼻涙管閉塞
生まれながらに涙道閉塞のある状態で、常に目がウルウルしており、度々めやにが出ることもあります。1歳までに90%近くが自然に治癒するといわれていますが、症状によってはブジーという細い針金を使って涙道を開通する治療を行う場合もあります。
以上、今回は前々回に引き続き、流涙症を起こす主な原因と対処法を解説しました。ほかのことでも目について気になる症状がある場合は遠慮なくご相談ください。コンタクトレンズの処方希望やトラブルの方もお気軽にお越しください。