流涙症(なみだ目)について(1)
2025.1.31|ブログ
みなさま、こんにちは。院長の杉山です。巳年の令和7年も明けてしばらく経ちましたが、まだまだ寒い日が続いています。
インフルやコロナなどが流行していますが、みなさま大丈夫でしょうか。
さて、今回は「流涙症」について説明します。「流涙症」、俗に言う「なみだ目」とは「いつも涙が出て困る」「風に当たると涙が出る」「テレビを見たり、本を読んだりしていると涙が出る」などの症状をいいます。その原因は様々で、対処法・治療法も異なります。代表的な原因をあげて、説明します。
ドライアイ
ドライアイはいわゆる乾き目のことです。乾くのになみだ目とは矛盾しているようですが、目が乾くと角膜に傷がつきやすく、傷を治そうとして涙が分泌されますし、傷がつく寸前の状態でも、同様に涙が分泌されることがあります。この場合はドライアイ用の目薬が効果を発揮します。また、時々目を閉じたり、換気や加湿器の使用などで部屋の乾燥を防いだりすることも効果的です。
結膜炎
アレルギーや感染など種々の原因があります。花粉症などのアレルギーの場合は、目のかゆみとともに、なみだ目になることがありますが、アレルギーを抑える目薬を使用すれば症状がましになるはずです。感染性の結膜炎では涙だけでなく、めやにが出ますが、その場合は抗菌剤などの目薬が必要になります。
角膜びらん、角膜炎
コンタクトレンズなどで角膜に傷(角膜びらん)が出来た場合や細菌やウイルスの感染などで角膜に炎症が起こった場合、「見えにくい」「痛い」などの症状をともなうことが多いです。眼科で抗菌の目薬などを処方してもらって治療する必要があります。
異物飛入
異物(ゴミなど)が目に入った場合、それを排除しようとなみだ目になります。特に鉄粉などが角膜に突き刺さった場合は時間が経つと錆が出てきて広がり、視力障害を残すこともありますので、なるべく早めに異物を取り除く必要があります。
以上、流涙症について主な原因と対処法を解説しました。今回述べた以外にも原因があり、この話は次回に続きます。ほかのことでも目について気になる症状がある場合は遠慮なくご相談ください。コンタクトレンズの処方希望やトラブルの方もお気軽にお越しください。