飛蚊症について
2021.7.30|ブログ
みなさま、こんにちは。スタッフ712です。
梅雨も明け、蝉の鳴き声も朝から聞こえ、夏本番といった暑さが続いておりますね。
本日は【飛蚊症】についてお話ししたいと思います。
黒い虫のようなものや髪の毛のようなものが見えるといって来院される方が少なくありません。
このように、視野にごみや虫のようなものが飛んでいるように見える症状を飛蚊症と呼びます。
〈飛蚊症の特徴〉
・目を動かすと、黒い虫のような物が同じ方向に移動してついてくる
・形はひも状のものやリング状のものなど様々
・白い壁を見た時、空を見た時に気がつくことが多い
ほとんどの場合は、時とともに変化する目の構造上見える自然なもの、
生理的変化によるものなので、悪い物ではないことが多いです。
この場合は治療法はなく、そのまま様子をみていただくので大丈夫です。
加齢とともにおこることが多いようですが、年齢は関係なく若くてもおこることもあるようです。
一方、まれに「網膜剥離」や「硝子体出血」などの病気の症状として出てくることがあります。
特に『墨汁を流したような黒い(赤い)ものが見える』などの飛蚊症の量が多い場合、
これらの病気が原因となっている可能性があり、その場合、病気に応じた治療が必要です。
飛蚊症が自然に出たものか、病気が原因か、自覚症状で判別するのは難しいです。
大きな病気の前触れであることもありますので、飛蚊症が出た際、飛蚊症の量が急に増えた際は、
なるべく早めに受診し確認して頂くと安心です。
飛蚊症に対する検査としては、目薬で瞳を開く『散瞳検査』を行います。
目薬をさして瞳孔を開いて、眼の奥の検査をします。瞳孔が開くと少し見えにくさがあり、
瞳孔が戻るのに4〜6時間かかります。
その為、受診の際は、車やバイクではなく、徒歩や公共交通機関を利用してお越しくださるようお願いしております。
また、目薬の効果が出るまでに時間がかかるため、時間には余裕をもってお越しください。
これから暑い日が続きそうですが、水分をしっかりとり、
体調には十分気をつけて楽しい夏をお過ごしくださいませ。